概要
南米・ボリビアに位置する火山"Uturuncu" (Uturunku, ウツルンクは, 広域にわたって急激(最大>1 cm/y)な隆起が継続的(少なくとも約20年近く)続いていることで地球科学的に非常に注目を集めている. カルデラを形成するような巨大噴火(VEI-7~)は, 地殻浅所に形成された大規模なマグマ溜まりからの噴出により引き起こされる. Uturuncuではこのようなマグマ溜まりが, より深い中部地殻(深さ15-25km, 後述のAPMB)からの多量のマグマの上昇により現在進行形で形成され始めているのではないか, と考えられているのである.
Fialko, Y. A. and J. Pearse (2012) AGU Fall Meeting, G41B-06.