2015年11月30日月曜日

【メモ】 海底地形データ入手先リンク集

海洋で固体地球系の何かをやる人向け。
他にこんなのあるよっていう人はぜひ@geoignまで教えてください。

更新履歴:
2015/11/30 一部の人にしか役に立たない秘密()のメモを公開。
2015/12/13 Slab 1.0 を追加。



広域海底地形データ

1. GEBCO - General Bathymetric Chart of the Oceans

全ての海底地形図のベースマップとなるデータで、解像度は低いが全球をカバーしている。
実測部分もあるが、殆どが重力による衛星からの推定データであることに注意。
1.8GBあるGMT用のグリッドファイルが提供されている。
陸海双方を含んでいる上にリーズナブルなサイズなので、PCに常備しておいて損はない。

2. GMRT - Global Multi-Resolution Topography Data Synthesis

GEBCO(海洋)とSRTM30(陸上)をベースに、世界中からオープンな地形データをかき集めてアップデートされているデータ。
つまり(アメリカに)よく調査されている海域は、そこだけ解像度が高かったりする。
Google Map/Earthの海底地形部分に採用されているので、そちらを見れば雰囲気は分かるはず。

3. J-EGG500 - 500mメッシュ水深データ

日本海洋データセンター(JODC)による日本近海の標準海底地形ベースマップ。
GEBCOよりちょっと解像度と品質が高い。簡単に一括DLできるように最近改善された。


2015年11月27日金曜日

最近お気に入りの文献管理: Feedly + Paperpile


文献管理は院生以上なら恐らく誰しも悩むところで、自分もこれまで色々な方法やソフトを試してきては、色々と不満があって結局 「ファイル名をつけて保存」→フォルダ分けして管理 に舞い戻っていた。ところが最近割りと納得行くサービスを見つけられた気がするので、これはぜひ布教したいと思ってこの記事を書いた次第である。その名は Paperpile である。

Paperpileについて説明する前に、折角なので文献管理と切っても切り離せない、その前段階の新着論文探しに必須な Feedly についてもまず紹介しておく。


2015年11月11日水曜日

ランギトト島探訪 (Rangitoto Island)

先月、調査でニュージーランドのオークランドに立ち寄る機会があり、かねてから気になっていたランギトト島に行ってみた。同島は直径6kmの円形の島で、約500+年前に誕生した火山島である。

(ランギトト島の場所。オークランドの沖合にあるが、市街から直接は見えない。)

ランギトト島とその中心に聳えるスコリア丘


2015年10月28日水曜日

今まで乗った調査船


今までに乗った調査船の一覧。




R/V Tangaroa


タンガロア (2300t)
NIWA・ニュージーランド

2015年: TAN1513航海
... NZ北方沖 海底火山調査







NZ大気海洋研究所の主力調査船。写真の通り非常に見通しの良い艦橋が特徴。なかなか格好いい。
それほど大きくないが、色々な機能がコンパクトに纏められている。南極海でも運用可能な設計で、新青丸と同様に定点保持装置も付いている。地下には魚処理工場も。
船の側面にもクレーンがあり、横からグラビティーコアリングや磁気探査を行うことができる。
アメリカ船に負けず劣らずなかなかの食事の良さ。素の状態で薄味なのはポイントが高い。
船員に女性が多い。1等航海士?は女性だった。

2015年9月3日木曜日

[私事] 博士課程で留学してみる (ある地球科学系院生の事例)


要約

博士課程を海外でやってみるというのも、多分いい選択ですよ (完)

良い点: 行ってしまえば色々と楽。無事奨学金が取れれば、経済的にも恵まれる。
悪い点: 勇気と自信がたくさん必要。良い受け入れ先に巡りあう運も必要。

記事の背景

博士課程の1年で九大を退学し、今年の7月から、オーストラリア・タスマニア大の博士課程に入りました。
あまり(近い世代の)身の回りに海外の大学院を出た人が居なかったので、一つの事例として書き連ねておきます。少しでも誰かの参考になれば幸いです。
留学する人の数は分野によって大分差がある気がしますが、固体地球科学系はあまり多くない方ではないでしょうか。でも実際にやってみて、(少なくとも今のところは)良かったと思っています。

画像はイメージです.jpg