DEM(標高ラスタ)を高品質な3Dでインタラクティブに描画できるソフトウェアはあまり多くない。商用ソフトでは色々あり、今まで使った中ではSurferが手軽で高品質、また動画作成に関してはFledermausが良かった。しかしやはりOSS(オープンソース・ソフトウェア)で実現したいところである。そこで、3DモデリングソフトBlenderのアドオンであるBlenderGISを試してみることにした。
2016年8月13日土曜日
2016年4月17日日曜日
Time Managerプラグインを使ったQGISによる時系列アニメーションの作成
4/14の熊本地震(M6)に端を発する地震活動は、16日に別府島原地溝の東へ飛び火し以降広い範囲で地震が群発し始めた。これを「震源が東に伸びていっている」と言った人がいたので、Hinet自動処理震源をQGISでプロットすることでどんなものか検証することにした。
必要な物は、震源データ、ベースマップ、そしてそれらをアニメーションとしてプロットする環境である。30秒の長きにわたるGoogle検索の結果、Time ManagerというQGISプラグインを見つけたのでそれを用いることにした。
2016年3月20日日曜日
MSI GS40 レビュー
2016年2月、2kg以下のノートPCとしては最もハイスペックな製品を買った。
MSI GS40 6QEという製品で、ジャンルとしてはいわゆるゲーミングノートの扱いになる。お値段は気を失っていたので覚えていない。購入したのはオーストラリアモデルで、日本国内でARKが販売している上位モデル(6QE-039JP)と同等スペックである。(値段もそんな感じなので察してほしい)
手にした実機の構成は以下のとおり。なかなか凄まじいスペックである。
- Core i7-6700HQ (2.6-3.5GHz / 4-core / "Skylake")
- GeForce GTX 970M (3GB GDDR5 / GM204 "Maxwell")
- 16GB DDR4-2133
- Toshiba THNSN5256GPU7 (NVMe SSD 256GB)
- HGST HTS721010A9E630 "Travelstar 7K1000" (2.5" HDD 1TB 7200rpm)
2016年2月28日日曜日
VEI - Volcanic Explosive Index
VEI (Volcanic Explosive Index) はNewhall and Self (1982)によって提唱された、爆発的噴火の規模を表現する区分方法である。便利な指標として広く使われている(例えばスミソニアンの火山噴火データベース)が、原典の図はいわゆる"Paywall"の中でありオープンではない。
そこで見やすさと原図のレイアウトを両立しながら、原意を尊重しつつ日本語で作り直したものをこちらに置いておく (つまり本当の意味での原典には成り得ないが、できるだけ近づけた)。同様の図にはこちらにある宇井(1997)というものがあるようだが、そちらは書籍からの引用であり著作権的に不自由なのでこれを制作した。
なお、当然の事ながらこれらは80年台当時の知見の集積に基づいており、噴煙高度や噴出様式といった項目との対応関係は、現代においては細かな異論を差し挟む余地がある。然しながら大枠を塗り替えるには至っておらず、依然として有益な図である事には違いない。
原典となる文献:
Newhall, C. G., and S. Self (1982), The volcanic explosivity index (VEI) an estimate of explosive magnitude for historical volcanism, J. Geophys. Res., 87(C2), 1231–1238, doi:10.1029/JC087iC02p01231.
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Newhall and Self (1982)に基づくVEI(火山爆発指数)の区分図(日本語版)。
イラストレーター用ファイル(.ai)はこちら。
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上図はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスとする。
(つまり出典さえ明記すれば、改変も行うことができる。)
2016年2月26日金曜日
動画で見る火山の爆発的噴火の様式
主要な3つの爆発的噴火様式
1. ストロンボリ式噴火 (ストロンボリアン / Strombolian)
- [由来] 名前はイタリアのストロンボリ火山から。元祖の噴火の様子はこちら。
- [仕組] 火口まで上がってきたマグマが大気中に出て弾け、飛沫となって飛び散る。
- [爆発] 短い間隔で、あるいは連続的に爆発が続く。
- [噴出] 特徴的な噴出物はスコリアやスパター。低粘性な玄武岩質マグマに多い。
- [PDC] 火砕流は基本的に発生しない。
- [事例] 日本だと典型的なものは伊豆大島(1986)の割れ目噴火で見ることができた。
エトナ山(イタリア)は頻繁にこの手の噴火をすることで知られている。
2016年2月25日木曜日
城ヶ島に見られる海底火山裾野の堆積構造
城ヶ島では観察できるのは、主に火山性タービダイトからなる互層である。名称としては中新世の三浦層群であり、こちらも素晴らしい海底火山の地質を観察することのできる伊豆半島の白浜層群と同時期とされている。白浜層群には岩脈や溶岩流などproximalなものが沢山あるのに対し、三浦層群には殆ど(全く?)ないのでdistalなのだろうと思われる。当時の火山フロント(??)から50kmほど海溝側といった塩梅だろうか。
2015年11月30日月曜日
【メモ】 海底地形データ入手先リンク集
海洋で固体地球系の何かをやる人向け。
他にこんなのあるよっていう人はぜひ@geoignまで教えてください。
更新履歴:
2015/11/30 一部の人にしか役に立たない秘密()のメモを公開。
2015/12/13 Slab 1.0 を追加。
実測部分もあるが、殆どが重力による衛星からの推定データであることに注意。
1.8GBあるGMT用のグリッドファイルが提供されている。
陸海双方を含んでいる上にリーズナブルなサイズなので、PCに常備しておいて損はない。
つまり(アメリカに)よく調査されている海域は、そこだけ解像度が高かったりする。
Google Map/Earthの海底地形部分に採用されているので、そちらを見れば雰囲気は分かるはず。
GEBCOよりちょっと解像度と品質が高い。簡単に一括DLできるように最近改善された。
他にこんなのあるよっていう人はぜひ@geoignまで教えてください。
更新履歴:
2015/11/30 一部の人にしか役に立たない秘密()のメモを公開。
2015/12/13 Slab 1.0 を追加。
広域海底地形データ
1. GEBCO - General Bathymetric Chart of the Oceans
全ての海底地形図のベースマップとなるデータで、解像度は低いが全球をカバーしている。実測部分もあるが、殆どが重力による衛星からの推定データであることに注意。
1.8GBあるGMT用のグリッドファイルが提供されている。
陸海双方を含んでいる上にリーズナブルなサイズなので、PCに常備しておいて損はない。
2. GMRT - Global Multi-Resolution Topography Data Synthesis
GEBCO(海洋)とSRTM30(陸上)をベースに、世界中からオープンな地形データをかき集めてアップデートされているデータ。つまり(アメリカに)よく調査されている海域は、そこだけ解像度が高かったりする。
Google Map/Earthの海底地形部分に採用されているので、そちらを見れば雰囲気は分かるはず。
3. J-EGG500 - 500mメッシュ水深データ
日本海洋データセンター(JODC)による日本近海の標準海底地形ベースマップ。GEBCOよりちょっと解像度と品質が高い。簡単に一括DLできるように最近改善された。
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